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ベルウィックサーガプレイ日記:最終章

Updated: Oct 7, 2021

全体感想

今回はクリアした感想をざっと上げていきます。



■システムについて

このゲーム、とてもクセがあります。

「前作やファイ○ーエムブレムみたいなもんだろ」と思い込んでプレイをすると、あまりにも別物すぎて必ず初っ端で引っかかることでしょう。


・命中率低すぎ!

・武器が確率で破壊とかどんなギャンブル!?


特に上記2点は、初見プレイ時なら誰もがつまづくポイントだと思います。

これをベルサガ方式で解決するとしたら、以下の通りです。


・命中率低すぎ!

 →様々な要素を利用して、命中率を自力で引き上げる。

  ただ、それでも攻撃は外れる時は外れる。確率は0と100以外信用しない方向で。

  「この攻撃を避けられたら死ぬううう!」という状況に、まず持って行かないように注意する。つねにリカバリ前提。


・武器が確率で破壊とかどんなギャンブル!?

 →これも上記と同じ。確率は0と100以外信用しない。

  壊れたら辛い武器もあるにはあるが、なくてもクリアは可能なので気にしない。


人によって解決方法は違うと思いますが、私はこんな感じで対処してました。

この他にも、ベルサガ特有のシステムが多く存在します。

それらを片っ端から頭に叩き込んで「ああ、ベルサガってこういうゲームなのね」と、理解できてからが本番です。


独自のシステムさえ分かれば、とても夢中になれるゲームだと思います。

特にマップの絶妙な難易度バランスが素晴らしいです。

敵の思考ルーチンや配置が良い意味で意地悪。

また、取得できる経験値は限られているし、キャラの成長も補正がついているので、お気に入りキャラを育てまくっての無双プレイなんて中々できません。

どんな状況でも、己の知略で立ち向かうしかないのです。


そして操作するキャラも、全員役割が被らないように調整されているので、どこでどのキャラを動かすのかがポイントになります。

これを考えるのがすごく楽しいです。

戦闘中でもキャラクターとしての個性が感じられて、イベントが少ない子でも使用している内に愛着が湧いてきます。


そんな感じのゲームなので、慣れない内はたった1手に何分も悩んでしまうことがありました。

ちょっとしたこだわりのために、たくさんリセットすることもありました。

1日中プレイしても1マップすらクリアできなかったこともあります。

でも、そうやって試行錯誤して難所を突破できた時、あまりの嬉しさに脳ミソからドーパミンドバドバ垂れ流し状態になりました。

戦術をしっかり立てれば立てるほどリセット回数も少なく、そしてスムーズにクリアできます。

自分の指揮官としての成長が実感できて超快感なのです!


……と、ここまで説明したところで未プレイの方にも伝わったと思うのですが……。

そう、ベルサガってすごくやりごたえのあるゲームなのです。

波長が合う人はめちゃくちゃハマると思うんですが、合わない人にはただの苦行でしかありません。

とても人を選びます。


更にハードルを上げるようなことを言うと、ベルサガは1週クリアしてからが本番です。

家具とか料理とか捕縛とか評価とか、初見プレイだと手を出し辛い要素がたくさんあります。

そして、何をどのようにやり込むのかはプレイヤーによって違います。千差万別です。

入り口は狭いけど可能性は無限大。

私個人の印象としてはそんなゲームです。


でも安心してください。

クリアだけを目指すなら、私のような脳筋プレイヤーでも大丈夫です。

ちなみに私は、アデルとレオンがクラスチェンジしてからは隙あらば最大助走ランスで敵を轢き殺すというスタイルでプレイをしておりました。

ランス特有の戦闘アニメーションと、あの爆発力が好きだからです。

(余談ですが前作のティアリングサーガでは、ドラゴンナイトで烈風の技を発動した時のアニメーションが1番好きでした)

アデルもレオンも他に便利なスキルを持っているのに、後半はランス以外使った記憶がありません。

ついでにいうと、命中率80%くらいでも「ランスならスカッても許す!!」と無防備に突っ込ませてました。

こんな適当なプレイをしていても「他の要素では欲張らない」と「失敗した時のリカバリ」を徹底していれば特に問題はないのです。

ベルサガは欲張った途端に難易度急上昇しますからね……。

この辺の綱渡り的な難易度バランス、素晴らしいと思います。


まとめとして言いますと「歯ごたえのあるゲームがやりたい!」って方には超オススメです。

システムに慣れるまでが大変ですが、ゲームをクリアできた時はとてつもない達成感を味わえますよ!


ちなみに私の戦績は以下の通りでした。


●総プレイタイム 95時間47分28秒


●撃破:捕縛数トップ10

 レオン    115:3

 アデル    112:4

 クレイマー  106:6

 ディアン   107:1

 シロック   105:1

 リース    100:5

 アーサー    83:10

 ペルスヴェル  85:3

 ラレンティア  69:7

 エルバート   64:7


●評価

 勲功26

 名声33

 行動30

 幸福26



■シナリオについて

戦記・歴史物としてのどっしりとしたストーリーがとても面白かったです。

敗戦濃厚な戦況とか。悲痛な国民の生活っぷりとか。

頭の悪い王様と家臣に捨て駒のように使われる苦しさとか。

その辺りの描写が本当にリアルでしたね……。

プレイしていて胃がキリキリ痛みました。

そして14章。それらのストレスフルな状態から解放された時は、魂が震えるほどに感動しました。

14章冒頭のイベントは名シーンだと思います。

この感動、未プレイの方がいたら是非味わってほしい……!


ただこのゲーム、制作時間が足りなかったのかお話が最後ぶっつり切れています。

その様子はさながら、打ち切りを食らったマンガのような感じで……。

途中まで最高に面白かっただけにしょんぼりしました。

ウルバヌス教皇、ブッ飛ばしたかったです。


その一方で、ユニットキャラによるサブシナリオは綺麗にまとまっていた印象があります。

恋したり、友情を深めたり、剣に愛を囁いたりと、皆さん見事に青春謳歌していました。

一部「駆け足気味かな?」と思うイベントもありましたが、内容的にはどれもこれも可愛らしくて微笑ましいイベントばかりです。

なので、キャラ萌え目当ての方には問題なくオススメできると思います。



■リネットについて

リネットは、なかなか語るのが難しいキャラですよね。

しかしこのゲームを題材に記事を書いておいて、彼女について真剣に語らないのはずるい気がするんで正直に言いますけど……。

私、リネットのことは好きでも嫌いでもありません。

一言でいうと「よくわからん」です。


「シナリオについて」で語ったことと連動していますが、好きとか嫌いとか個人的な感情を抱く前にゲームが終わってしまった印象でした。

序盤、主人公に手紙を送ってくれたり仕送りをしてくれていた時は、私も「ちょっと嫉妬深そうだけど、そこも含めて可愛い妹だな」と微笑ましく思っていました。

ですが最後の最後に舞台に登場してきて、他のキャラを圧倒するような活躍をし、唐突にヒロインポジションに治まってしまった彼女のことが、私はよくわからなくなってしまったのです。

そう。私がリネットという存在を理解するためには、時間があまりにも足りませんでした。


あと5マップくらい一緒に戦えたら違ったんじゃないのかな。

リースとリネットが想い合うきっかけになったであろう、プリシアの花のイベントだけでも回想シーンでいいから入れて欲しかった。

サフィアへのフォローもあればいいのにな。

リネット主役の西部戦線ルートもあれば愛着も湧いたのかな。


……などなど。

色々と思うところはあるキャラクターでした。


でも私、ネタ的な意味ではリネット大好物ですよ。

妹ビームとか。リースへの愛100%特殊支援とか。

なんかこう……存在自体が面白い。

そういう意味では、好き。



■まとめ

思えばベルサガとは長い付き合いになりました。

初見プレイから数えると、10年くらいになるんじゃないでしょうか。

私は決して上手なプレイヤーではありませんし、先駆者のベルサガ愛好家の方々のように何週もやり込みプレイをしようと思うほど根性のあるプレイヤーでもありません。

でも、このゲームが与えてくれた楽しさはこれから先も忘れないと思います。

それくらい心に何かを刻み込まれるゲームでした。


そしてただの二次創作ではありましたが、このゲーム制作における総指揮者である加賀昭三さんのブログでイラストを紹介して頂けたのも、今ではとてもいい思い出です。


ここまでお目通ししてくださった皆様、誠にありがとうございました!








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